Q1交流会に参加し始めたきっかけは?

独立した瞬間に痛感したんです。税理士は「探して選ばれる」ことがほとんどない職業だと。皆さん、困ったときに「知り合いの税理士いない?」と周りに聞く。つまり、誰かの頭の中の「知り合いの税理士」枠に入っていないと、そもそも土俵に上がれない。広告よりも先に、その枠を取りに行こうと思ったのが始まりです。

Q2「仕事になった」エピソードは?

会員制交流会に入って2年目、同じ会の工務店の社長が「うちのお客さんが会社を作るらしい」と、創業したての方を紹介してくれました。当時の顧問料は正直小さかったのですが、5年経ってその会社は社員20名に成長され、いまでは一番の紹介元です。税理士は長い付き合いの仕事なので、交流会で手に入るのは「今の売上」ではなく「これからの関係」。この1件だけで、8年分の会費は回収できています。

Q3どんな交流会がオススメですか?

士業には1業種1社制の会員制交流会が特に合理的です。会の中で「税理士といえばこの人」が確定するので、競合と名刺の枚数を競わなくて済む。もうひとつは創業者・起業家向けの会。創業期に顧問になれれば、会社の成長と一緒に関係が育ちます。逆に、大人数の名刺交換会は士業には効率が良くないですね。「税理士です」と言った瞬間に無料相談が始まってしまうので(笑)。

Q4メリット・デメリットを率直に。

メリットは、①紹介の連鎖が起きると営業活動がほぼ不要になること、②顧客層が同じ異業種(保険・不動産・工務店)との連携で、顧問先へ紹介「する」側にもなれること、③経営者の生の悩みを聞き続けることが、そのまま本業の提案力になること。
デメリットは、①成果が出るまでが長い。最初の1年は持ち出しです。②会員制の会は会費に加えて「出席の義務感」がある。③繁忙期(2〜3月・決算期)に例会と業務が重なる。これが8年間ずっと一番の悩みです。

Q5続けるコツ、失敗談は?

失敗は、開業当初に交流会で税金の話をしすぎたことです。頼られている気がして嬉しいんですが、無料相談で終わって仕事にはならない。それより経営の話の聞き役に回るほうが「この人に任せたい」につながります。コツは、成果を「1年後の紹介」で測ること。会費や時間は広告費ではなく信頼の積立と捉えると、焦らず続けられます。

Q6交流会参加代行、依頼したいと思いますか?

繁忙期に限っては、真剣に検討したいです。2月・3月は物理的に例会に出られないのに、会員制の会は欠席が続くと築いた「枠」が薄れる。税務の知識がある人に行ってほしいわけではまったくなくて、感じ良く近況を伝えて、場の空気と参加者を見てきてくれる人であれば十分。むしろ変に専門的な話をされるほうが困ります(笑)。年間で数回、決まった時期だけ頼めるなら、会員権を守るコストとして安いと思いますね。

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