Q1交流会に参加し始めたきっかけは?
先代から継いだ頃は、旅館組合の集まり以外に外へ出ることはありませんでした。転機はコロナです。予約が全部消えて、同業の集まりでは「大変ですね」と言い合うだけ。そんなとき、取引先の勧めで地元の異業種の経営者会に出たんです。そこでは皆さん「大変」の先の話をしていました。あの空気に救われて、通うようになりました。
Q2「仕事になった」エピソードは?
一番大きかったのは、交流会で知り合った食品メーカーの社長との縁です。うちの料理長の献立を面白がってくださって、共同でお土産商品を作ることになりました。いまでは売店の看板商品で、旅館の外での収入源になっています。ほかにも、IT企業の社長には予約システムの見直しを助けていただきましたし、東京の経営者の方々が会社の合宿や研修で使ってくださるようになった。宿は「泊まる場所」ではなく「使ってもらう場所」なのだと、外に出て初めて分かりました。
Q3どんな交流会がオススメですか?
観光業の方なら、観光業以外の会をおすすめします。同業の集まりは情報交換にはなりますが、お客様は連れてきてくれません。地元の経営者会には、宴会・合宿・接待でうちを「使う側」の方がいらっしゃいます。それと年に数回は金沢や東京の大きな会にも出ます。地方の宿には、都市部の経営者との接点そのものが商品になります。
Q4メリット・デメリットを率直に。
メリットは、①法人利用(合宿・会議・接待)という新しい客層ができたこと、②異業種の知恵を経営に借りられること、③後継ぎの娘を連れて行くと、県内の経営者の皆さんが育ててくださること。 デメリットは、①宿業は夕方からが本番なので、夜の会にほぼ出られないこと。私は昼の会と朝の会だけに絞っています。②この歳になると新しい輪に入るのは正直勇気が要りました。最初の一歩は、どなたかに連れて行っていただくのが良いと思います。
Q5続けるコツ、失敗談は?
失敗というより反省ですが、最初の頃は「うちの宿をよろしくお願いします」とご挨拶ばかりしていました。それでは何も起きません。「合宿で使うと、こんなふうに使えます」と使い方をご提案するようになってから、ご縁が仕事になり始めました。老舗の看板は、説明しなければただの古い看板です。
Q6交流会参加代行、依頼したいと思いますか?
夜の会に出られない身としては、ありがたい仕組みだと思います。特に東京の会ですね。首都圏の企業様の合宿需要とつながりたくても、女将が旅館を空けて東京へ通うことはできません。うちの宿の「使い方」をきちんと伝えてくださる方が代わりに通ってくださるなら、それは営業所を一つ持つようなもの。娘の代には、そういう外の力の借り方が当たり前になるのだろうと思います。
ほかの参加者インタビュー
業種・年代・地域の異なる参加者の体験もご覧いただけます。
参加者インタビュー一覧を見る →コネクターが経営者に代わって交流会へ参加し、出会いと会話内容をレポートします。
