ORGANIZER INTERVIEW 東京都
白金でつながる、経営者のご縁。食事を囲んで、じっくり話す。
守成クラブ 東京白金会場 代表世話人・千葉剛さん(有限会社ベテラン便)
守成クラブ 東京白金会場
急がず、通い続ける。
その積み重ねが信頼になる。
守成クラブ 東京白金会場の代表世話人・千葉剛さんに、「おっとり、じっくり」の場づくりと、会員制の交流会で信頼が育つ理由を伺いました。


PROFILE
千葉 剛(ちば つよし)さん
有限会社ベテラン便 代表取締役。軽四輪とバイクによる緊急配送を軸に、配送×保管などのサービスを手がける。全国の経営者が集まる「守成クラブ」東京白金会場の代表世話人を務めて6年目。自身も多いときは10近い会場に足を運び、運送の仕事を軸にメンバー同士の商売を「つなぐ」ことを信条とする。
この記事の目次
毎月同じ顔に会う。「会員制」だからできる関係づくり
守成クラブは、「かけがえのない会社を潰してはならない」を理念に、全国の経営者が商売繁盛を目指して集まる会員制の交流会です。私が代表世話人を務める東京白金会場は、所属メンバーが70名弱。月1回の定例会には、自会場のメンバーに加えて、他の会場から駆けつけてくれる方やゲストの方も合わせて、毎回50名ほどが集まります。
守成の面白いところは、自分の会場だけに閉じないことです。メンバーになれば全国の会場に参加でき、むしろ他会場への参加が歓迎される文化があります。毎月顔を合わせる関係が、会場を越えて広がっていく。これが会員制の交流会ならではの強みだと思っています。
東京白金会場の色は「おっとり、じっくり」
会場ごとに「色」があるのも守成の特徴で、何年もかけて少しずつその会場らしさが育っていきます。東京白金会場のカラーを一言でいえば「おっとり」です。とにかく急がない。まず一緒に食事をして、そのメンバーで車座になって話す。この車座を、時間を取って2回行います。
もうひとつ続けているのが、参加者全員が全員の前で一言ずつ話す時間です。1人あたり15〜20秒。名前と仕事、最近の出来事くらいしか話せませんが、毎回全員の前で口を開く機会があることで、顔と名前を覚えてもらえる。車座で同席できなかった方とも、接点が残るようにしています。
食事はビュッフェ形式ではなく、席で食べながら話を聞ける形にしているので、進行に追われず会話の時間をゆっくり取れるのも白金の良いところです。
禁止しているのは「強引な取引の要請」だけ
東京白金会場でルールとして明確に禁止しているのは、強引な取引の要請です。「関係ができる前に売り込む」ことをやめてもらう、と言い換えてもいい。売り込みではなく関係づくり。関係ができてきて、「あなたにお願いしたい」と相手から言ってもらえる状態をつくるのが先です。
ゲストの方への強引なクロージングもしません。お誘いした紹介者の顔を潰したくないですし、その方との関係も壊したくない。入会されるかどうかより、「良い場だった」と思って帰っていただくことのほうが大切だと考えています。禁止事項はこれだけですが、この一線があるから、会場全体が穏やかに商売の話ができる空気になっているのだと思います。
メンバーは40代〜60代。余裕のある経営者が中心
メンバーの年齢層は40代から60代が中心で、業種は本当に多彩です。共通しているのは、目先の一件に焦っていない、余裕のある方が多いこと。だからこそ、じっくり型の会の空気が保たれているのだと思います。
守成には紹介のノルマやコミットはありません。その代わり、毎月同じ人に会い続けるうちに、もらったご縁はこの人に返そうという自然なギブアンドテイクが生まれます。仕組みで回すのではなく、関係で回す。だから派手ではないけれど、続けているとたまに大きな取引がぽんと生まれる。それが性に合う方には、とても居心地の良い会です。
運送業だから、何にでも絡める。「つなぐ」のが私の仕事
私の本業は、軽四輪とバイクによる緊急配送です。運送の仕事はどんな商売にも絡むので、メンバーの商品を運ぶうちに、その先のお客様や仕入れ先が見えてくる。会社の前の販売スペースや、郵便局に置いている無人販売カートでは、現在もメンバーの商品を扱っており、今後さらに広げていきたいと考えています。業者同士を引き合わせるのは、代表世話人としてというより、運送屋としての性分ですね。
メンバーの中には、私と実際に取引のある会社が何社もあります。仕事ぶりが分かっているから、自信を持って紹介できる。「紹介される側」の安心感も、会の中で取引が生まれているからこそだと思います。
通い続けて、手伝う。それが一番の近道
守成での動き方として私がおすすめしているのは、シンプルです。まず自分の会場の定例会に毎月出ること。そのうえで、他の会場にも顔を出してみること。そして、自会場では世話人やサポーターのような役回りを引き受けて、少し早めに来て会の準備を手伝うことです。
派手なことは何もありません。でも「あの人はいつも来ていて、ちゃんと動く人だ」という評判は、どんな自己PRより強い。紹介は、実はそういうところから生まれています。
私自身、代表世話人を6年続けてきて、この会がきっかけで始まった仕事がいくつもあります。焦らず通い続けた人から順に応えてくれる。守成は、そういう会です。
こんな方に来てほしい
東京白金会場に来ていただきたいのは、ご自身の事業を地に足をつけて営んでいる経営者の方です。業種・業態は問いません。いろいろな商売の経営者の方と、まず人として交流を楽しめる方に来ていただきたい。会場で商売の話がすぐにまとまらなくても、人との関係を面白がれる方なら、この会は長く効いてきます。まず、人に興味を持つ。商売の話は、それからでいい——それが東京白金会場のやり方です。